2011/07/23

曽根陽一より

「12人の眼」
2011銀座写真塾 曽根教室:第1期生修了展


2010年コダックフォトスクール(KPS)から銀座写真塾と名称が変わり、講師自らの運営として2011年1月にスタートした曽根教室第1期は、僕がフォトグラファーとして1979年に独立し渋谷区神宮前6丁目に移り住んでから、今現在の目黒区目黒1丁目に住むまでの移転先の街8ヶ所を撮影実習地として撮影や講評を行なって来ました。 
僕はかつて自分が住んだ街で毎日のように撮り歩いた記憶と時の経過を意識しながら、塾生たちは僕が見た景色や街の景色や匂いをスナップを通して撮ることの感覚を実体験してもらえたと思っています。僕自身もデジャヴであったり新しい発見をしながら、半年間塾生たちといっしょに撮影し語り合って来たことはとても有意義でした。
1月にスタートした塾は順調に進んで行きましたが、3月11日の震災で都市機能が麻痺し銀座写真塾も1ヶ月会期を見送り塾終了は7月中旬となりました。思いがけず長い期間の塾となりましたが、そのことで塾生同士の結束力が強くなりこの修了展につながったように思います。
それぞれの眼と感性で街の印象を切り取り、講評会ではお互い意見を交わしたり議論をしたりとワークショップ形式で行ないました。塾生たちはこの半年で、飛躍的に成長したと思っています。そんな塾生の半年間の成果を、第一期生修了展としてここに披露できることを誇りに思います。
曽根陽一

撮影実習地(移転先)
渋谷区神宮前(1979~1981)、渋谷区富ヶ谷(1981~1984)、渋谷区初台(1984~1998)、目黒区駒場(1998~2000)、世田谷区豪徳寺(2000~2002)、世田谷区等々力(2002~2004)、目黒区平町(2004~2010)、目黒区目黒(2010年~)

0 件のコメント:

コメントを投稿